刺すような太陽の光が目にしみる。


ぎらぎらと じりじりと
光が焼きつくように
私の心にも色々なものが焦げついたらしい。

そうして知ることができた柔らかさを
何度も何度も忘れたって思い出さずには いられない。

気がついたらこびりついていた憎しみも
いつの間にか過ぎ去っていた悲しさも
きっといつか思い出そう。



朝がくる少し前の暗闇で
誰かが思い焦がれて泣く声を聞いていた。
押し殺したようなあふれ出すような嗚咽だった。
つられて泣いた私の声はその人には届かないんだ。

ぎらぎらと じりじりと
光が焼きつくように
それがまた私の心に焦げついたらしい。

自分だけ笑うのがいやだったけど
でも一緒に泣くなんて悲しいだけだろ。
いちばんやさしい想いは誰にも届けられないよ。



昔、一緒に泣いてくれた友達のことを
そうして知ることができたやさしさと一緒に
こんな時のたびに思い出していた。